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今年10月21日〜23日の3日間、アメリカはニューヨークにてプロ写真家向けの展示会「PhotoPlusExpo2005」が開催されました。銀一からは「初めて国境を越えた」デジタル山田が現地入り。今回はその初体験レポート を、ドキュメンタリータッチでお届けします。 |
「・・・なんか空気が違う」JFK空港に降り立った私は、鼻先をかすめる未体験の匂いで海外へ来たことを実感した。テレビや雑誌や映画で外国を勝手に疑似体験しているからビジュアル的に困惑することはあまりないけれど、嗅覚は未体験だからものすごく新鮮。あとは第六感を働かせて素敵な商材を見つけるだけだ。
PhotoPlusExpoは、2月に行われるPMAと並んでアメリカではポピュラーな写真用品の見本市。世界最大の写真見本市フォトキナ(ドイツ)の谷間の年ということでカメラメーカーの新製品ラッシュは期待できないから、アメリカらしいアイデア満載で実用的な商品を扱うメーカーに注目しながら見学することにした。
ハドソン川沿いに建つJacob Javits Centerで行われた展示会は自分が予想した以上の規模で、多くのユーザーが押し掛けてお目当てのアイテムを品定めしている。彼らの会話に聞き耳を立てると、どうやらかなり突っ込んだ会話をしているようだ。ガツガツ質問するユーザーに負けじと答える出展者。どこのブースも熱い。さすがにディスカッションの文化が根付いた国は違う。それに通路は広くて見学しやすいし、大きなカメラバックを抱えた人は周りに気を使って歩いているし、たとえぶつかっても「エクスキューズミー」。マナーのよさに感動しつつ、注目のニューカマーへ・・・。
1)アップルコンピュータ「Aperture(ソフトウェア)」
http://www.apple.com/aperture/
アップルからは、新しい画像処理ソフトApertureが発表された。フォトグラファー御用達のPhotoshopCSに置き換わるポテンシャルを秘めた注目すべきソフト。ライトテーブル上でポジをセレクトする感覚のインターフェースを基に、RAWデータの現像までをシームレスに行える洗練された作りとなっている。Photoshopの実画像処理とは異なる非破壊画像処理を採用した点がミソで、フォトグラファーの感覚と見事に一致した操作感と作業速度が気持ち良い。ただしこのソフトはマシンパワーを要求するので、対応は最新のG5からというのが難点。RAWデータの現像精度についてはテストをしないと何とも言えないが、それでも会場内で一番目立ち、注目されているブースであった。価格は米国内で499ドル。
2)クレイン「Museo Silver Ragペーパー」


http://www.crane.com/museo
まるでバライタ紙のような質感を持ったインクジェットプリンタ用のペーパー。しかも画材紙ベースで保存性も高いそうだ。こんな商品があればいいなと思って NYまで来たから、会場で見つけたときはうれしくて思わずガッツポーズが出てしまった。サンプル出力に書かれた“The Darkroom Killer”というキャッチコピーはご愛敬。若干インクのにじみが気になったので、発売までに改良されることを期待したい。モノクロインクジェット出力の楽しみが広がる注目のアイテムだ。
3)リアルビズ「Stitcher5(ソフトウェア)」
http://www.realviz.com
ボタン一発で撮影画像を3Dパノラマ化できる便利なソフト。建築物や自動車の内装など、様々な用途に使えるのでは。Mac対応というのも嬉しい。
4)PX-5500用連続インク供給システム
会場内の数社から、待望のエプソンPX-5500用連続インク供給ユニットが発表されていた。聞けばインクは各社オリジナルを使用するそうだ。個人的にエプソンPX/K3インクの性能を超えることは難しいと思うので、ランニングコストは改善されてもクオリティが上がるかは疑問。じっくり観察して改造のノウハウを盗む。予想通りカートリッジの高さがポイントらしい・・・。
5)ニコン、キヤノンはとくに新製品もない代わりに、対話形式のブースでユーザーのフォローを行っていた。先日発表されたD200を期待していたから「どこにあるの?」と聞いたら「知らない」と即答。情報管理の徹底はどこも同じだし、デジタルバックについても国内で確認できる内容と変わらないので、大手日本メーカーブースからは早々に撤退。
6)高級感漂うライカブースに鎮座するMP3には、誇らしげに“SOLMS GERMANY”の刻印が押されていた。自腹買い候補・・・無理か。昔のM6Jと同じ、レプリカ趣向のカメラだが、トップカバーのプレス成形がM6Jよりもシャープに見える。
7)ルミクエスト


http://www.ginichi.com/default.php?manufacturers_id=40
銀一オンラインショップで「ソフトスクリーン」が大ヒット中のルミクエストは、フレンドリーな商品説明が好評。本国でも多くのユーザーから支持を得ているうようだ。
8)レンズベビー
いつ覗いても多くの人でにぎわっているレンズベビーのブース。私のE-1にはこのレンズが付きっぱなし、というほど個人的にもお気に入り。クローズアップレンズ(12月発売開始予定)も加わって、さらに楽しさが加速しそう。
お求めはこちらまで。
http://www.ginichi.com/default.php?cPath=187_178
9)ラストライト
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現行の「EZY BALANCE」に続いて、3種のグレーを使い分けてグレーバランスを取ることができるミニレフ。グレーバランスに対する根本的な概念を覆すアイテムだけど、要は自分が狙った通りに写ればいいわけで、なかなか便利そう。(2006年発売予定) http://www.ginichi.com/default.php?manufacturers_id=17 |
10)シンクタンクフォト
体中に自社製品を装着して素早くカメラやレンズを出し入れするデモンストレーションは、製品に対する自信の表れ。ちなみに、写っている当社輸入担当者はスタッフにツッコミを入れているわけではなく商談中。 ここは製品のクオリティも高く、日本でもスポーツ写真家達に支持されている。
http://www.ginichi.com/default.php?manufacturers_id=25
11)テンバ
おなじみのテンバはカメラケース以外にもPC&モニタ搬送用のROADSHOWケースシリーズを展示(日本でも2006年よりお目見え予定)。堅牢で使い勝手の良い作りはさすが。
12)ドンケ
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来年30周年を迎える同社からは、特別モデルのF-2が発売されるというウワサが。長年使った自分のF-2がボロボロになったので、記念に自腹買い予定。 |
http://www.ginichi.com/default.php?manufacturers_id=23
13)ローウェル
早い、簡単、きれい、のキャッチフレーズで登場した蛍光灯簡易撮影ライト。高演色性の蛍光灯を使い、デジタルカメラはもちろん銀塩でも撮影が可能。サイドからのライティングを好む、アメリカらしい商品。
14)ライトウェア
| 気持ちは分かるけど・・・。発案者の執念を感じさせるモニタフードに、思わず息を飲む。レタッチはほとんどマウス操作だから思ったより使いやすかった。 |
15)クランプラー・カスタムストア
Crumpler Custom Store
49 8th Avenue, corner of Horatio, New York TEL: 21-242-2537
日本でもコアなファンを持つ、クランプラーの路面店を見学。
ここでは”Build your own bag.”プログラムがあり、オーダーでお好みのバッグを作ってくれる。まずはMacでデザインをまとめてから・・・。
デザインが決まったら、店内のミシンで縫製。自社製品のカスタムを通じてユーザーの好みをリサーチする、Crumplerのアンテナショップという位置付けのようだ。納期は約2週間で、値段はデザインに応じて幅がある。
16)アップルストア・ソーホー
Apple Store SoHo
103 Prince Street, New York, NY 10012
TEL:212-226-3126
旧郵便局の建物を改装しており、軒には「Station A」(アップルの”A”)の文字が。このストアでは、月〜土の間は朝6時から夜12時までジーニアスバー(相談&修理受け付けカウンター)が開いているのが特徴。ほとんどの修理は待てばその日のうちに直してもらえるというから、これは是非銀座のアップルストアでも展開して欲しいサービスである。
17)ザ・ステージドア(ワッフルが有名なデリ)
The Stage Door
5 Penn Plaza, corner of 33rd St./8th Avenue
Tel:212-868-9655
有名なマジソンスクエアガーデンの8番街側の向かいにある、お洒落なデリ。会社の先輩に連れて行かれて初めて食べたベルジアンワッフルのカリカリふかふか感に感動。味わい深いソーセージと甘いシロップたっぷりのワッフルの組み合わせが意外だったが、口に入れた瞬間に超納得。NY滞在期間中、もっとも充実して平和な朝食だった。
※来月は、NY出張の後にマサチューセッツに飛んだスマイリー山田のレポート続編をお届けする予定です。