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シンクタンクフォト社・本社訪問記

2009年08月31日

新しく発売となる「マルチメディア・シリーズ」の製品チェックと既存モデルの改良ミーティングのために今年8月、シンクタンクフォト社の本社を訪問しましたので、その模様をお伝えします。

サンフランシスコ空港に出迎えてくれたのは、愛車マツダMX-5ミアータを駆るシンクタンクフォト社ハチンズ副社長。空港から同社本社があるサンタローザ市まで、フリーウェイを一時間半走ります。サンフランシスコは山と海との間で発生する濃霧が有名で、夏でも気温が20度を下回る日があるそうです。

ハンドルを握るハチンズ副社長

ハンドルを握るハチンズ副社長

濃霧に覆われるフリーウェイ

濃霧に覆われるフリーウェイ

カリフォルニア州のサンフランシスコ以西北はその湿度と寒暖差がワイン用ブドウの生産に適しているそうで、サンタローザ付近も大小200を超えるワイナリーが点在しており、シンクタンクフォト社もブドウ畑に位置しています。

ブドウ畑の中に現れたシンクタンクフォト本社

ブドウ畑の中に現れたシンクタンクフォト本社

同社では、経理、マーケティング、開発と機能的に部屋が割り振られており、それぞれの専任スタッフが電話やメールの応対をしています。

当日社内にいたスタッフに集まってもらいました

当日社内にいたスタッフに集まってもらいました

専属デザイナーのうちの一人、カメラバッグ一筋20年のベテラン・フィッシャー女史

専属デザイナーのうちの一人、カメラバッグ一筋20年のベテラン・フィッシャー女史

社内に入ってまず印象的だったのが、顧客からの直接の注文や、部品交換に対応するための商品およびパーツのストックが潤沢に備えられていることです。『売ったら売りっぱなし』が多いカメラバッグメーカーの中で、シンクタンクフォト社ならではの真面目さが伺えるコーナーです。

アイテムごとにパーツが整然と並べられたストック室

アイテムごとにパーツが整然と並べられたストック室

顧客から返品されたり損傷した商品は、その理由が詳細にチェックされます

顧客から返品されたり損傷した商品は、その理由が詳細にチェックされます

商品の品質にこだわるという点についていえば、日本のお客様から要望の多かった『ローリングケースのタイヤが減りやすいので、より硬質なタイヤが欲しい』という意見については、部品調達を担当するハチンズ副社長が『まだ写真は公開出来ない』としながらも、新しいパーツを見せてくれました。これにより、この冬からお客様ご自身の手でより丈夫なホイールに交換していただくことが出来るようになります。

このように、お客様から受けた苦情や希望はすべて社内にストックされ、次の製品に活かされます。3人いるデザイナー達はそれぞれがサンプル造りを行えるため、開発中に機能上の問題点が指摘された場合には、すぐにサンプルを作り直して検証するというスピーディな対応も小規模メーカーならではの小回りといえるでしょう。

発売前の交換用ホイールを手にするハチンズ副社長

発売前の交換用ホイールを手にするハチンズ副社長

社屋二階のサンプル制作室

社屋二階のサンプル制作室

さて、訪れた当日はちょうど今秋発売開始予定の「マルチメディア・シリーズ」のサンプルチェックが行われており、和やかなオフィスのなかにも忙しく動き回るスタッフの姿がありました。
このマルチメディア・シリーズは、EOS 5D Mark IIやGH-1といったHD品質の動画撮影が可能なデジタルスチルカメラによる単独取材を行うマルチメディア・ジャーナリストをサポートするためにデザインされた新しいカメラバッグです。

マルチメディア・ワイヤードアップ20を装着チェックするスタッフ

マルチメディア・ワイヤードアップ20を装着チェックするスタッフ

ワイヤードアップ20に装備されたヘッドフォンフック

ワイヤードアップ20に装備されたヘッドフォンフック

ワイヤードアップ20のフロントポケット内に収まるPCMレコーダー

ワイヤードアップ20のフロントポケット内に収まるPCMレコーダー

肩ストラップにはショットガンマイクを取り付け可能

肩ストラップにはショットガンマイクを取り付け可能

現在アメリカの新聞社や通信社では、広告収入の大幅減収のあおりで編集予算が削減され、スチルもムービーも一人で撮れるカメラマンが注目されているそうです。日本でも新聞出版不況が取り沙汰されていますが、アメリカはインターネット配信の動画への比重が高まる中で、一眼レフの動画機能を活用し、少ない機材と予算で取材をこなしてゆくスタイルが徐々に広まっているのだそうです。

マルチメディア・ワイヤードアップ20の収納アイテム例

マルチメディア・ワイヤードアップ20の収納アイテム例

マルチメディア・ワイヤレスマイクキット

マルチメディア・ワイヤレスマイクキット

こうしたマルチメディア取材のなかで、要となるのがオーディオ機材です。カメラ内蔵のマイクは雑音や(一部カメラで)フレームレートとの同期の問題があるため、現在は外付けのショットガンマイクで拾った音をPCMレコーダーに録るのが主流です。そこでシンクタンクフォト社では、マイク専用のホルダー、PCMレコーダーのためのポーチ、ヘッドフォン用のフックなど、従来の一眼レフカメラによるスチル撮影とは異なったコンフィギュレーションのためのアイテムを開発してきました。

これらのマルチメディア・シリーズは当初6点のラインナップでスタートし、いずれも従来のシンクタンクフォトのポーチ類との互換性を保ちつつ、今後発展してゆく可能性があります。

シンクタンクフォト社は報道マーケット専門のカメラバッグメーカーらしく、スタッフのうち半数はカメラマンとして働ける技量を持っています。その結果、商品撮影からカタログ制作まで、ほぼ自社内で完結して行えるのも同社の効率の良さです。

写真を実際に撮る者がカメラバッグをデザインする、この極めて自然な流れも、分業が進んでいる大手メーカーでは無視されがちです。『あくまで少数精鋭で、かつ徹底して少量高品質多品種で勝負する』というハチンズ副社長の言葉は、従来のカメラバッグメーカーにはない同社の個性を強く表していました。銀一でもこの9月〜10月に掛けて、ここで紹介した新製品を日本で展開を始めますのでどうぞご期待下さい。

社屋の二階にセットされた物撮り用スタジオ

社屋の二階にセットされた物撮り用スタジオ

自腹買いの超望遠レンズをオフィスに飾って(?)いるところがマニアック

自腹買いの超望遠レンズをオフィスに飾って(?)いるところがマニアック

今回の出張で使用したのは、シンクタンクフォト・エアポートアンティドートV2.0。簡単に取り出せるノートPCケースが付属しており、バッグ本体の中には小型三脚をはじめカメラや小物類が一式入り、しかもアメリカ国内線の手荷物基準をクリアしています。

その目立たない外観と機能的な内部ポケット配置により、カメラマンだけでなく、一般の写真愛好家の旅行用バックパックとしても特にお薦めのモデルです。

ご購入はこちら:シンクタンクフォト・エアポートアンティドートV2.0

サンフランシスコ空港での一コマ。床に置いてあるのがエアポートアンティドートV2.0、デスクの上には付属のノートPCケース。

サンフランシスコ空港での一コマ。床に置いてあるのがエアポートアンティドートV2.0、デスクの上には付属のノートPCケース。

写真上にはGitzo GT1550がすっぽり。右側のスペースにはニコンD5000を入れていきました

写真上にはGitzo GT1550がすっぽり。右側のスペースにはニコンD5000を入れていきました

小物類は、使う時以外は余分な中仕切を使ってフタをしてしまうと便利です

小物類は、使う時以外は余分な中仕切を使ってフタをしてしまうと便利です

※ここで公開した本社写真はすべてサンプルを撮影したものです。発売時に細部仕様が変更になる場合もございますのでご了承下さい。
※商品お問い合わせ先:銀一株式会社 海外商品部 TEL.03-5550-5036

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