【カメラマンまるの撮影サポートアイテム&テクニック】Vol.3 えっ、雪の撮影ってスタジオ内で出来るの?...出来るんです、そう、パウダースノーならね。【パウダースノー】

2019.11.07
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こんにちは。カメラマンまるです。

雪って良いですよね。美しい。
まるちゃんは雪がほとんど降らない南国の出身なので、
大学1年生(19)の時に人生で初めて雪かきを経験したのですが、
テンションが上がりすぎて張り切って雪かきをしまくっていたら
張り切りすぎてギックリ腰になってしまった経験があります。
そんないろんな意味で痛い経験をしつつも、今でも雪が大好きなので
雪の中で撮影したいなぁ〜なんて思って
今年の 2 月は北海道の雪まつりにカメラを持って行ったのですが、
雪を使用した撮影をしたいからと言って、毎回毎回、わざわざ
雪があるところに行ってられないと思うのですよ。仕事で使うなら尚更。
予算も時間も体力も、時期によっては海外に行くしかないってなりますもんね。

運良く雪を使いたい時にあなたが雪が降る地域に住んでいて
たまたまちょうど良く冬だったとして、
使用したい日にちょうど良い質感の雪がその辺にあるとも限らないし、
運良くあったとしても、リアルな雪は溶けたり重かったり、
なんやかんや撮影中の扱いに苦戦します。





人間は自然には勝てないのか...! もう諦めるしかないのか......!?





いいえ、諦める必要はありません。
そう、パウダースノーならね。

このスタジオショップオリジナルのパウダースノーは スチロール微粒子で出来ています。

リアルさはもちろん申し分ないのですが、 リアルな雪より絶妙に謎のキラキラ感があり、 寄りで撮影したとしても、リアルさは損なわず、
程よくキラキラした美しい演出が出来ます。

その美しさとリアルさは、アメリカの映画でも多用される程です。

素材もスチロール微粒子で出来ているので、
溶けたり、重くて運搬が大変なんて心配もありません。

安定していて安全で、軽くて扱いやすい。その上質感も良い
撮影の時にだいたい困るポイントを、いとも簡単にクリアしてくれます。

そんなパウダースノーを使った写真を見てみましょう。



ジュエリーまるの冬の新作ジュエリー広告。

『冬、ジュエリー。〜雪の中でも錆びない美しさ〜』

です。

錆びるはずないんですけどね。

だって、スチロール微粒子ですから。

冗談はさておき、これだけ寄って撮っても
リアルさは損なわず、かつ演出性の高い質感になっているのがわかると思います。おそるべし、パウダースノー。

>>撮り方



今回の撮影のセッティングはこちら。



まず被写体のセッティングです。

パウダースノーの下に敷いてあるのは、スノーマットです。
パウダースノーを敷き詰める際、このマットの上に敷けば
パウダースノーの固定ができ飛び散りも防げますし、
ちょっと移動したいななんて時にもこのマットごと移動できるし、
片付けもこのマットを使えば...あら簡単。

パウダースノーを散らせる撮影ではなく、
敷き詰めて使う際に最適です。
素材は綿でできていて、サイズは 1,000×2,500mm です。
結構大きい。

続いてライティング。

照明機材はストロボ 2 灯。

メインライトは下手側の逆光ライト。
トレペをぴったりつけずに、程よくふんわりつけているのがポイント。
撮影用語?では、「ちょうちん」と呼ばれるものが近いでしょうか。
この時、空気穴になるものがなく発光部分を閉めきってしまうと、
発光ごとに熱がこもってしまって、だんだんと高温になりすぎると
ストロボの「パイレックス」と呼ばれるガラスのチューブ部分が
割れてしまって大変危険なので、
カッターでトレペに空気穴を開けるなどして
熱がこもらないようにしてください。

私自身、対策をしていても、スタジオマン時代に
パイレックスが割れた現場に遭遇したことがあります。本当に恐怖です。
空気穴、大事。絶対。
切ってしまったらトレペが使い回せなくて勿体無いなんて言わずに、 撮影の基本は安全第一なので、是非お願いします。

上手側のライトは、主にティアラに当てるためのおこしのライトです。
逆光ライトだけでは、この構図では特にティアラが露出落ちすぎになるので
レフを当ててみたのですが全然足りなかったので、1 灯追加しました。
程よい柔らかさと広がりを狙って、ストロボの前に
トレペ?アートレ??か何かを垂らしてディフューズ。
ちょうど良くなりました。

カメラに貼り付けているアルミホイルは、
ライティングが全体的にぬぺっとしているので全体のキラキラ感を増すために
その辺にあったアルミホイルをアルミレフっぽく使いました。
わざとくしゃくしゃにして、ランダムなキラキラ感を演出することで、逆にわざとらしすぎないリアルさを増しています。

>>使用機材


カメラボディ Canon EOS kiss M
カメラレンズ キヤノン EF-M15-45 IS STM
ストロボ kitlite G3 300w ×2
小物類 トレペ、パウダースノースノーマット、アルミホイル

今回はパウダースノーを使用しましたが、
擬似雪の商品は他にも色々とあります。
吸水ポリマー素材に水を加えることで膨らみ
(100g の製品から 11L 分のリアルな雪が作れる)、
よりリアルなちょっと湿った質感の雪が作れるスノーインセコンズ、
スポレー状で被写体に吹きかけると簡単にリアルな霜付けが出来る
フロストスプレーなどがあります。

演出性の高さならパウダースノー
リアルさと量ならスノーインセコンズ
霜付けならフロストスプレーなど、
目的に応じた様々な擬似雪があります。

使ってみたいけど、どれを選べばいいのかわからないなど
疑問はお気軽にスタジオスタッフにお尋ねください〜!

《関連素材各種 参照ページ》
パウダースノー  https://www.ginichi.com/shop/products/detail.php?product_id=2453

《店舗情報》
銀一スタジオショップ
東京都中央区月島1-14-9
TEL:03-5548-5131 FAX:03-5548-5135
http://www.studioshop.jp/