ステディカム新製品のご案内(Steadicam Volt 3)
◆ 2025年11月14日(金)、Steadicam(ステディカム)新製品「Steadicam Volt 3(ステディカム ボルト3)」の受注受付を開始いたします。
Volt(ボルト)システムは2025年にアカデミー科学技術賞(※)を受賞した、革新的な撮影機材です。
ボルトシステムをステディカムスタビライザーに追加することで、モーターによる電動制御が可能になります。これにより、従来の操作感はそのままに、不要なロールを抑止し、ティルトをより簡単にし、指や身体の動きでコントロールしていたバランシングを補助します。その結果、オペレーターはさまざまな撮影環境で、注意すべき揺れやスレッドのコントロールへ意識を向ける時間を減らし、純粋にフレーミングに集中できるようになります。また、このことによって精緻なオペレートができるようになり、ショット回数を減らすことができるでしょう。

新たに開発された「ステディカム Volt 3」は、従来のティルト・ロール制御に加え、パン方向制御を強化した3軸対応システムです。新搭載のパンモーターにより、従来テクニックが要求されたクイックなパン動作やパン軸の微細なブレも抑制。これにより、限られたテイク数でも、一層滑らかで美しい映像表現が可能となります。
※アカデミー科学技術賞:映画界に貢献した重要な技術を生み出した企業、技術者に対して授与される名誉ある賞です。

Volt 3 対応スレッドとインストールについて
「ステディカム Volt 3」は「ステディカム M-2」専用のオプションです。「ステディカム M-1」をご使用の方には、M-2ステージを追加したアップグレードキットをご提供いたします。従来Voltで対応していたサードパーティ製スレッドには非対応となりますのでご注意ください。
また、「ステディカム Volt 3」はメーカーまたは代理店によるインストールが必要です。お客様のスレッドを一時お預かりし、組み込み作業を実施いたします。ユーザーによる組み込みはできません。ご購入には、M-2ステージのシリアル番号が必要です。詳細は、担当営業までお問い合わせください。
アップデートされたメインコンパートメント
・シーンの追加
ジンバル部分にボタンが追加され、パン、ティルト、ロール、ダンプに加えてイナーシアとドラグの各種パラメータを、シーンとして3つ保存できるようになりました。これにより、撮影中のシーン転換に対応し、たとえば強風の屋外でジャイロのように”堅く”セッティングしたところから、屋内でスムースなパンが多いようなセッティングに、ボタン一つで切り替えることができます。
・視認性の高いパラメータディスプレイ
従来のVoltではつまみの量で設定がされていたものが、各パラメータがどの程度の値なのか、数値で表示されるようになりました。従来のダイヤル式設定より再現性・視認性が向上し、現場でのセッティングが容易になりました。
・ジンバル一体型のモータードライブユニット
従来の跡付けデザインのモータードライブユニットではなく、ジンバル一体型になったことで、より小型・スマートになりました。ケーブルの取り回しやパンセンサー部分の配線もなく、ユーザーがケアする部分も減り、負担を軽減しています。
・ユーザーによるファームウェアアップデート
従来のVoltは預かりによるファームウェアアップデートのみに対応していました。Volt 3は本体にUSB-C端子を搭載し、将来的なアップデートをユーザーご自身で行えるようになりました。
<Volt 3 インストールオプション>
| オプション | 型番 |
| Volt 3(ジンバル + ステージアップグレード) | M2-V3UPG |
| Volt 3(ジンバル + フラットステージ) | M2-V3GSF |
| Volt 3(ジンバル + ティルトステー) | M2-V3GST |
※ 価格等の詳細は、担当営業までお問い合わせください。



