rode_technical_terms ロードマイクロフォンズ 用語説明

ここでは、マイクの製品仕様に関する用語を簡単に説明します。

基本仕様

モノラルマイク

1個のカプセルで収音をし、左右のチャンネルで同じ音を収録します。インタビュー録音など特定の音源を狙って収録したい……など、高い指向性を必要とする場面に適しています。

■ステレオマイク

2個のカプセルで収音をし、左右で違う音を収録・出力します。音に立体感を与えることができ、演奏会など臨場感のある音を録音したい用途に適しています。

■指向性

マイクには、特定の方向からの音をより集音できるように作られているものがあります。どの角度・どの方向の音をはっきりと捉えるか、どの向きに感度が高く、どの向きに感度が低いか、という特性を指向性と呼びます。

■周波数特性

どれくらい低い音から高い音まで(音域)収音できるか、また、感度がどのように変化するかを表します。収音できる範囲をヘルツ(Hz)、音の大きさをデシベル(dB)で表します。全体の収音範囲で一定の感度を持つ特性をフラットと呼び、集音した音は原音に忠実となります。なお、一般的に人が聞き取れる周波数帯域は、個人差はありますが「20Hz~20kHz」と言われています。

■等価雑音レベル

マイク自体が発生する雑音のレベルのことで、セルフノイズとも呼ばれます。どのマイクも少量のノイズは発生します。この数値が低いマイクほどクリアなサウンドになる傾向にあります。

電源

■プラグインパワー

マイクに対して外部(ここではカメラ)から供給される電源です。マイクとカメラを3.5mmTRSケーブルで繋げれば電源を確保できるので便利ですが、電圧などは機器に依存します。そのため、安定性や音質は他の電源と比べて劣ると言われています。

■ファンタム電源

レコーダーもしくは業務用ビデオカメラなどから供給される12〜48Vの電源です。接続は、XLR端子(キャノン式)です。48Vを必要とする機種が多く、より高品質なアンプを使用できるため、プラグインパワーに比べ音質は良いとされています。
ファンタム(ファントム)は「幽霊」という意味で、電気回路が見えない電源のためこう呼ばれるようになったとのことです。

各種設定

■パッド

マイクの入力感度を下げる機能です。対象の音が大きすぎる場合に、感度を落して音割れを防ぐ目的などに使用できます。

■ゲイン

マイクで収音した音をどの程度の音量・音圧で接続している機器へ入力するか、を指します。ゲインを下げると、マイクからカメラなどへ入力される音量が低くなり、大音量の収録時に音割れを防ぐ効果があります。逆にゲインを上げると、マイク側のプリアンプで音を増幅してカメラへ入力するため、収録する音が小さい場合でも、カメラ側のマイクプリアンプの設定を低くすることができます。

■ハイパスフィルター

特定の周波数以下の音を遮断する機能です。ローカットフィルターとも呼ばれます。エアコンや冷蔵庫などから発せられる低周波ノイズを除去できる場合があります。また、低域の膨らみを制限したい時にも活用できます。

■ハイブースト

特性の周波数以上の音を持ち上げる機能です。高域をブーストすることで、音声の細部と明瞭さを強調されます。また、ファーウインドシールドを装着すると高域が減衰し低域が強調される傾向にありますが、ハイブースト機能はそれを補う効果も望めます。