銀一の「Professional Photo Shop」から見た東京2020

2022.01.24
トピックス

Shop Manager 清水 雅之

photo by MIKIO WATANABE

史上初の開催延期…
史上初の無観客…

新型コロナウイルス感染症が拡大し、ネガティブなニュースが溢れる中で開催されたTOKYO2020。私たち銀一株式会社は、世界中から訪れるプロフォトグラファーを支えるカメラ用品店「Professional Photo Shop」(PPS)として参加しました。東京ビッグサイト内に設置されたMPC(Main Press Centre)に出店し、世界中から取材に訪れる報道関係者のサポートが目的です。

MPCには連日何百人、何千人もの関係者が来場し、期間中は24時間休みなく運営されます。ここから世界中に、オリンピック、パラリンピックの情報が発信されていくのです。特に今大会は無観客での開催ということもあり、世界中に現場の状況を伝える“報道”の重要性、意義がより注目され、MPCという場もかつてなく存在感が高まりました。
公募を経て組織委員会より受託する形で運営した銀一のPPSでは、カメラ、交換レンズ、メモリーカード、カメラバッグ、カメラストラップ、一脚といった報道現場で使用されている製品の販売だけでなく、急遽必要になった追加機材の調達、スポーツカメラマンに多く愛用されているThinkTankPhotoバッグの補修など急を要する対応が求められます。そうしたサポートは報道関係者にとっては非常に重要でした。なぜなら今大会では報道関係者にも外出時の行動制限があり、必要な機材の調達がプレスセンター内にある当店でしかできなかったのです。そのため、その要望に最大限に応えてプロフェッショナルの不安を少しでも取り除くことが、プロショップである銀一として、また日本のカメラ店の代表として可能な最大限のホスピタリティだと考え、連日店頭に立っていました。

最初で最後かもしれない出店の機会、コロナ禍の限られた条件・環境での運営、母国語が異なる世界中のプレス関係者が多数訪れるなど、私たちが経験したことのない不安要素が多い中での運営となり、いま振り返れば至らなかった点も多くありましたが、お客様の笑顔や、帰国前に掛けていただいたねぎらいの言葉など、本当に充実した出店であり、陰ながら世界中のプロの皆さまのお役に立てたという自負は、弊社にとっての大きな誇りとなりました。


2019年6月:出店が決定。組織委員会と締結
2020年3月:延期決定により、一旦白紙に
2021年4月:大会開催がされる中、出店準備を再開
2021年6月:店舗スペースが完成。搬入開始
2021年7月13日:大会開催11日前に開店
2021年9月5日:大会終了と同時に閉店

Olympic
7月23日-8月8日
PPS開店スケジュール
Softopen:7月13日-7月22日 9:00-20:00
Hardopen:7月23日-8月8日 9:00-18:00

Paralympic
8月24日〜9月5日
PPS開店スケジュール
Softopen:8月21日〜8月23日 9:00〜20:00
Hardopen:8月24日〜9月5日 9:00〜18:00

・来店客数
Olympic 2,756名(海外 2,077名/国内 679名)
Paralympic 752名 (海外 455名/国内 297名)
Total 3,485名(海外 2,532名/国内 976名)

・ThinkTankPhoto補修
Olympic 115件
Paralympic 40件
Total 155件

Special Thanks
Vitec Group

Professional Photo Shop Staff
青木 恒、白井 かの子、高橋 秀典、丹羽 克寿、渡辺 浩康