[注目製品] ロード - 映像制作者のニーズにいち早く反応した製品開発力 -

2023.04.14
トピックス

世界的なオーディオブランドとしてコンテンツクリエイターから多くの支持を得ているRØDE Microphones(ロードマイクロフォンズ)。高品質なコンデンサーマイクに定評があり、ボーカルマイクやスタジオ収録用マイクだけではなく、映像制作・報道・放送のためのガンマイクやオンカメラマイク、ワイヤレスマイクキットなど、幅広いラインナップを展開しています。
今回ノンフィクション映像作家の伊納達也さんに、昨年発売された最新のオンカメラマイク「VideoMicro II」と、RODE初のヘッドホン「NTH-100」についてその使用感を教えていただきました。

目次
■レビュー:VideoMicro II
- 超小型・超軽量オンカメラマイク


■レビュー:NTH-100
- 最も快適なオーバーイヤーヘッドホン


Tatsuya Ino プロフィール

製品詳細

ロードマイクフォンズ最新カタログ

国内正規取扱店舗

レビュー:VideoMicro II      超小型・超軽量オンカメラマイク


映像制作の仕事を始めた10数年前からずっとRØDEのマイクは愛用しており、撮影機材の変化にあわせてこれまでに10種類以上のRØDEマイクを使ってきました。
RØDEマイクの良いところは、映像制作者のニーズの変遷にいち早く反応して新しい考え方の製品を次々と提案してくれるところで、これまでも映像制作に便利な革新的機能を次々と製品に搭載してくれました。
2015年に発売された「VideoMicro(ビデオマイクロ)」も、これまでそれなりのサイズ感があったオンカメラマイク界に圧倒的な小型化をもたらしてくれた素晴らしいマイクでした。とにかく小さいので「マイクをつけています!」という威圧感がなく、なのに音質も良いので、海外撮影などで出来るだけ荷物を少なくしたい時や撮影っぽさを減らしたい時に愛用していました。

ただ、その第1世代「VideoMicro」で唯一もう少し改善してほしいなと思っていたポイントが、ショックマウントの細さでした。マイクを支えるマウントが細いため、付属のウインドシールドをつけた時に、小走りで撮影した場合などカメラが激しく動くとマイクが上下に動いてカタカタという音が入ってしまうことがありました。

今回、「VideoMicro」がリニューアルされて「VideoMicro II」となりましたが、まず一番嬉しかったのはマウントが刷新されてかなりしっかりとしたつくりになったことでした。激しく動いても前世代のもののような弱さは一切感じさせず、軽量ながら安定感があります音質の良さも相変わらずで適度な指向性もあるので、とにかく気軽に撮影したい、コンパクトにしたいという時に最適なマイクだと感じています。
仕事ではなくプライベートでVlog的な撮影をしたいという方にも、プロが小型なカメラにつけて使う場合にも対応できる懐の深さがあります。私はカメラと一緒に常にバッグに忍ばせて愛用していきたいと思っています。

ビデオマイクロII 銀一オンラインショップはこちら

レビュー:NTH-100      オーバーイヤーヘッドホン


私はノンフィクション映像のディレクターなので、音の最終的なミックスは専門家にお願いしますが、編集する際にどんな音が素材として録れているのかをしっかり確認しながら作業するためにモニターヘッドホンを使ってきました。

しかし、編集を長時間続けていると耳がヘッドホンで圧迫されて痛くなってきてしまうという悩みがずっとあり、パッドを厚いものに変えてみたりと工夫はしてきたのですが、完全に快適だと感じられるものを見つけることはできていませんでした。

「NTH-100」を使ってみて最初に驚いたのは、そんな悩みが一気に解消されたことです。分厚いパッドが耳全体を覆うため耳が押しつけられることなく、またヒヤリとした冷感を感じる不思議な感覚もあり、長時間使っても不快感のないヘッドホンになっていました。遮音性もかなりあるので音に集中しやすく、撮影時のモニタリングにも使えるなと感じています。
このヘッドホンに出会ったことで「最高の編集用ヘッドホン探しの旅」を終えることができた!とさえ思っており、サウンドエンジニアのみならず、「NTH-100」はぜひ映像編集をされる方にも強くオススメしたいヘッドホンです!

NTH-100 銀一オンラインショップはこちら

伊納 達也(Tatsuya Ino)プロフィール


1988年愛知県生まれ。
Film Director
東映シーエム株式会社で制作進行として勤務後、株式会社adoir(現・株式会社Vook)の立ち上げに参画。2014年から株式会社umariにてプロジェクトデザイナー・古田秘馬氏の下、様々なソーシャルプロジェクトの映像ディレクションを担当。2018年からは株式会社inahoを設立し、コミュニティをテーマとしたドキュメンタリー映画の制作や、企業のCSV/CSRなどの持続可能な社会に向けた取り組みに関する映像制作を行っている。

inaho Inc.
https://www.inahofilm.com/

(主な上映・受賞歴)
・Short Shorts Film Festival & Asia 2021 バーティカルシアター部門選出
・札幌国際短編映画祭2019 ジャパンパノラマ選出
・My RØDE Reel 2019 Best Japanese Film
・Short Shorts Film Festival & Asia 2018 オフィシャルセレクション
・Greenwich Village Film Festival 2017 Best Short Documentary
​・my Japan Award 2013 グランプリ
​・Social CM Award 2009 グランプリ

製品詳細


VideoMicro II(ビデオマイクロ II)      10,890円(税込)※2023年4月7日価格改定


超小型・超軽量で携帯性に優れた、オンカメラショットガンマイクです。
タイトな指向特性が周囲のノイズを程よく低減し、手軽に「良い音」での録音を叶えます。
また、わずか重さ24g、長さ8cmのボディには、NTG5やビデオマイクNTG、ビデオマイクゴーIIと同様の革新的な形状を採用。携帯性に優れたコンパクトサイズながらも、自然でクリアな録音を可能にしました。
音にこだわるロードマイクロフォンズが、コンテンツ制作・映像制作へ新たな定番を提案します。

■形式:コンデンサー
■ポーラパターン:スーパーカーディオイド
■周波数特性:20Hz-20kHz
■ダイナミックレンジ:95dB
■最大入力音圧:110dB SPL
■感度:-30dBV (31.62mV @ 94dB SPL) ± 1dB @ 1kHz
■S/N比:79dB
■出力インピーダンス:2.6kΩ以下
■出力:3.5mmTRS端子
■重量:24g(本体)、39g(マウント装着時)
■サイズ:H8 × Φ 2.2cm(本体)
■同梱物:HELIX™ アイソレーションマウント、ウインドシールド、WS12(ファーウインドシールド)、SC7(3.5mmTRS - 3.5mmTRRSケーブル)、SC13(3.5mmTRS - 3.5mmTRSケーブル)

ビデオマイクロII 銀一オンラインショップはこちら

NTH-100(オーバーイヤーヘッドホン)      25,850円(税込)


ミキシング、音声・映像制作、ロケ先での録音、動画配信やゲーミングなど、あらゆるコンテンツ制作に最適なプロ仕様のオーバーイヤーヘッドホンです。
オーストラリアにある最新鋭施設で設計・製造を行い、「音」を知り尽くしたロードマイクロフォンズだからこそ生み出せる、モニタリングやミキシングに理想的な周波数特性を実現しました。
また、入念な素材選びと突き詰めた設計によって、これまでにない最も快適な付け心地を生み出します。
卓越したサウンドパフォーマンス、優れた装着感、比類なき耐久性を兼ね備えたNTH-100は、創造性を刺激する素晴らしい音響体験を提供します。

■ドライバー口径:40mm
■型式:密閉ダイナミック型
■再生周波数帯域:5Hz-35kHz
■インピーダンス:32Ω
■音圧感度:110dB
■最大出力音圧レベル:126dBSPL
■イヤーカップ形状:オーバーイヤー(サーカムオーラル)
■入力端子:デュアルTRRSケーブルアタッチメント(3.5mmステレオミニジャック)
■サイズ(本体):H18.8 × W19 × D8cm(バンド最短時)
■重量:350g(ケーブル含まず)
■ケーブル長:2.4m
■同梱物:着脱式ストレートケーブル、収納ポーチ、6.3mm ステレオ標準プラグアダプター、カラーIDリングセット(4色)
NTH-100 銀一オンラインショップはこちら


※着脱式ヘッドセットマイク「NTHマイク」が付いたヘッドセット「NTH-100M」もご用意しています。
NTH-100M 銀一オンラインショップはこちら

ロードマイクロフォンズカタログ Vol.2


国内正規取扱店舗