【カメラマンまるの撮影サポートアイテム&テクニック】Vol.2 流れにくい水滴で、シズル感の演出・撮影からおしゃれな水滴撮影まで【グリセリン& アートマイザー】

2019.10.30
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こんにちは。カメラマンまるです。

商品撮影をしていて、もっとここに水滴をつけてシズル感を演出したいなぁ、
水滴をつけたは良いけど、すぐに流れ落ちて何度も霧吹きで吹きかけ直して大変。
というか霧吹きでうまく良い感じに水滴がかかってきれないんですけど(泣)
そんな経験はありませんか?



そんな時に役立つアイテムがこちら。【グリセリン&アートマイザー】です。

目次

>> グリセリンの紹介
>> アートマイザーの紹介
>> 使い方
>> 使用例写真
>> 使用例写真の撮り方(ライティング・セッティング)
>> 使用機材一覧
>> 番外編 おしゃれ水滴撮影の方法



>>グリセリンの紹介

グリセリンは、粘度が高い液体のため水よりも垂れにくいのですが、
見た目は水と変らないので、水滴でシズル感を演出したい撮影に適しています。
銀一スタジオショップで取り扱っているグリセリンは
粘度が特に高い商品なので、垂れにくさは抜群、
粘度低めで使いたい時は水を多めで薄めて使うこともできるので、
これが1つあればお好みの粘度で使える、扱いやすさ抜群の商品です。



>>アートマイザーの紹介

アートマイザーは、グリセリンを吹きかける際の器具です。

普通の霧吹きじゃダメなの?霧吹きとどう違うの?
と思うかもしれませんが(実際に私もそう思って聞きました)、
霧吹きと何が違うかというと、まず吹き掛ける圧が強いので、
粘度の高いグリセリンでも器具に詰まる事なく綺麗に水滴が噴射できる事。
そして霧吹きに比べて噴射範囲が狭く、
狙った所にピンポイントに噴射できる事です。
特に撮影の現場では機械類などが周りにあることも多いので
うっかり濡らしたくない物まで吹きかけちゃったという事故も防げますし、
写真に写る範囲内の余計な所まで濡れてしまうという事も防げて
狙った所にのみ吹きかけやすくなっています。



>>使い方

実際の使用方法です。
グリセリンは通常、グリセリンと水を1:1で割るのが標準の粘度です。
あとは水の量を調整して、好みの粘度にします。

アートマイザーは内容物を吹きかける際、
被写体からアートマイザーの距離と、吹き掛ける回数によって、
被写体に付着する水滴の形状が変わります。



>>使用例写真

実際の使用例の写真です。

被写体から離れるほど、被写体に付着する水滴が小さくなります。

距離の他は、吹きかける回数でも水滴の形状が変わります。

銀一スタジオショップにも、グリセリンとアートマイザーのサンプルが置いてあるので
使用感の詳細は、ぜひショップで試してみてください⭐

質問はお気軽にショップスタッフまで☆



>>使用例写真の撮り方



セッティングの全体はこんな感じです。



被写体である缶への写り込みたちを黒ケント紙等を使って消したり
黒締めたりなど。

セッティングや撮影をしながら足し引きをして、最終的にこうなりました。



今回背景に使ったフォトデザインボードは その辺りにあったシングルクランプちゃん達で固定。
カメラとの距離はだいたいこのくらいでした。
使用レンズは、キヤノン EF-M15-45 IS STM、
45mm 付近で撮っていたので、 35mm 換算でだいたい72mm くらいです。



今回ライティングに使用した照明機材は、ストロボにアンブレラ白1灯。





>>使用機材一覧



カメラボディ Canon EOS kiss M
カメラレンズ キヤノン EF-M15-45 IS STM
背景 デザインボード ベルベットプルー
ストロボ kitlite G3 300w
アクセサリー アンブレラ(白)
スタンド センチュリー 銀一オリジナル
小物類 シングルクランプ・ケント紙(黒)
  グリセリン
  アートマイザー
   
ソフトウエア EOS utility
  Adobe Bridge・Adobe Photoshop




>>番外編 おしゃれ水滴撮影の方法



グリセリンを使った水滴撮影の別カット。
グリセリンの水滴を使った、水滴の写り込み撮影です。





セッティングはこのような感じです。

ライティングは定常光をソフトボックスで壁バン1灯。とってもシンプル。 セッティングのポイントは、アクリル板を使う事。

グリセリンは薄めず原液そのままを使っているので、粘度が非常に高く、
綺麗な円型からちょっと歪で不思議な形まで、好きな形に作りやすかったです。
ストローをスポイトのように使ってアクリル板の上にグリセリンを落としたり、
容器から直接落としたり、綺麗な水滴をわざとストローの先でちょっと崩したりなどしました。

粘度が高いおかげで形はコントロールしやすいのですが、
粘度が高い分、手につくと少しベタベタするので、
ウェットティッシュを用意しておくといいかもしれません。

と、むやみに何でもかんでも付着させると、後の掃除がちょっと大変なのでご注意ください。



>>使用機材(番外編)



カメラボディ Canon5D MarkIV
カメラレンズ キヤノン100mm macro
照明機材 LiveStudio LS-150
  Livestudio ソフトボックス
   
小物類 俯瞰撮影用スタンド・アルミバー
  アクリル板
  グリセリン
   

《素材各種 参照ページ》
グリセリン https://www.ginichi.com/shop/products/detail.php?product_id=2826
アートマイザー 霧吹き https://www.ginichi.com/shop/products/detail.php?product_id=3083

《店舗情報》
銀一スタジオショップ
東京都中央区月島1-14-9
TEL:03-5548-5131 FAX:03-5548-5135
http://www.studioshop.jp/