ロードマイクロフォンズ・ミュージックラインマイクのサウンドを徹底分析!!
ロードマイクロフォンズは、オーストラリアで設計から製造までを行うマイクメーカーです。1992年に高品質なコンデンサーマイク「NT2」を世に送り出し、その後も音楽業界に革命を起こす存在として成長を続けています。
2003年にはブランド内でコンデンサーマイクのベストセラーとも言える「NT1-A」を発売し、音楽業界にその名を広く知らしめました。最新の機械や技術に惜しみなく投資し、高品質なワールドクラスのマイクを提供してきたその姿勢は、今も変わらず受け継がれています。
マイクを選ぶにあたって、指向性や周波数特性、S/N比などテクニカルなスペックだけでなく、そのマイクが持つ音色・音質が非常に重要です。
今回は、アーティスト高瀬"makoring"麻里子様と手島正揮様、サウンドエンジニア古川健司様、音響ハウス様にご協力いただき、ロードマイクロフォンズの主要マイクについてその特性を比較しました。
エンジニアさんからのコメントを中心に、各マイクの音色・音質をご紹介します。
収録方法:
女性ボーカル、男性ボーカルの歌唱2種、アコースティックギターのアルペジオ、ストローク中心の演奏2種を、音響ハウス様 第2スタジオ(ブースA)にて収録。
SSL コンソール(SL 4064G PLUS-64VU)のヘッドアンプを経由して、Avid HD I/OからProToolsに96kHz/24bitで収録。※本ページで公開をしているサウンドサンプルは48kHz/24bitです。
すべてノーEQ、ノーコンプレッション、共通のHA Gain設定。音源とマイクの距離はできるだけ同じコンディションにて実施しました。
数回に分けて収録しているためテイクごとに多少ニュアンスが異なる場合もありますが、それぞれのマイクロフォンの特性をより純粋に比較できる環境を整えました。
使用マイク:
・NT2000(ボーカル、アコースティックギター)
・NT2-A(ボーカル、アコースティックギター)
・NT1000(ボーカル、アコースティックギター)
・NT1-A(ボーカル、アコースティックギター)
・NT1 キット(ボーカル、アコースティックギター)
・M2(ボーカル、アコースティックギター)
・M3(アコースティックギター)
・NT3(アコースティックギター)
・NT5(アコースティックギター)
参加アーティスト・エンジニア:
<アーティスト>
高瀬"makoring"麻里子(Vo)
手島 正揮(Vo / AG)
<サウンドエンジニア>
古川 健司(Kenji Furukawa)
櫻井 繁郎(Shigeo Sakurai)/ 音響ハウス
■NT2000 ¥97,900(税込)
・ラージダイアフラム搭載のコンデンサーマイク
・指向性、パッド、ハイパスフィルターをダイヤルでシームレスに調節可能
・重量感のあるスタジオ用マイク
古川氏(以下、古):NT2000はNT2-Aと比べても、何というかその艶感が上な気がします。特に女性ボーカルの艶と言うか、ツルツルしたサラサラした感じって言うか、この痛くない、でもちゃんと押し出し感があるみたいなものがあるように感じました。
櫻井氏(以下、櫻):僕も「艶があり」とメモに書いていますね。ミッドレンジが他のマイクより充実している印象があります。
古:そう。だから安心するんですね。また、NT2-Aよりもさらに明るく明瞭な感じですね。
櫻:明瞭ですよね。EQが要らない感じがします。
櫻:今日聞いた中では、男性のボーカルが一番合っているのかな、という感じがしました。もちろん女性ボーカルもいいのですが、ミッド感とかを考えると男性の低域までしっかり録れている感じがあるので。
古:楽器的にはオールマイティー......ですね。今回は各種設定を試せていませんが、凝りだしたらいろいろなことができるので、いろいろ試すことができるマイクですね。
サウンドサンプル
■NT2-A ¥60,500(税込)
・ラージダイアフラム搭載のコンデンサーマイク
・指向性、パッド、ハイパスフィルターをそれぞれ3段階で切り替え可能
・ロードマイクロフォンズの名を世界に知らしめた「NT2」を継承したモデル
古:明るくて高域がサラサラしている方向になっている印象です。
例えばアコギだったら、ストロークとかもギシギシしている感じがなくて、嫌味なところがなくてちゃんといい感じで録れているし、余計なEQでハイを持ち上げなくても済む、という感じがするね。
女性ボーカルだとキンキンした痛いところがそんなになく、そういった意味で扱いやすい気がしました。
櫻:同じ印象ですね。ただ少し、男性ボーカルがコンプっぽい感じで聴こえたんですよね。
古:そうなんですよね、ちょっと奥まった印象があり、そこらへんがキャラなのかなって印象が。
櫻:そういう感じなのかな、という気がします。
アルペジオとかは上がすごく伸びている感じがしたので……オケに入っても綺麗に聴こえるのかな、という気がしました。
女性ボーカルは伸びやかで押しのある感じがして、とても良かったです。
古:今回はスイッチ類を試していないのですが、例えばPADとか付いているので、パーカッションや打楽器系とかにも使えますし、大音量の楽器に使うのであればこのクラスより上の選択肢になりますね。
サウンドサンプル
■NT1000 ¥57,200(税込)
・ラージダイアフラム搭載のコンデンサーマイク
・超低ノイズなトランスレス回路を採用
・ショックマウントを内部に搭載しハンドリングノイズを低減
古:NT1、NT1-Aと比較をして、ここから一歩階段を上がった感じがしていて、楽器に使うのにも歌に使うのにもさらに安心感がある、というか。
ロードらしい音色の印象で、もうちょっと中低域があったらいいなというところはありますが、よりナチュラルでふくよかという感じがします。
櫻:全体的に音が素直に入る感じのするマイクだなって印象です。
ソロ楽器のアルペジオとかも良く録れているし、ストロークもこれ一本で行けるのではないかな......という感じがする、芯がちゃんと録れている気がします。
古:楽器を本格的に録りたい人がこれぐらいのラインのから始めてもいいんじゃない?!みたいな感じがするんですよね。NT1やNT1-Aより、その更に上を目指すのであれば、みたいな。
櫻:そういった意味だと、いろいろ使えますよね。そこまで大きな音ではないやつにオールマイティーにいける、という感じです。
古:単一指向性で余計な裏からの音とかを拾わないので、そういった意味でナレーションを録るのにも良いかもしれないですね。
サウンドサンプル
■NT1-A ¥38,500(税込)
・ラージダイアフラム搭載のコンデンサーマイク
・超低ノイズなトランスレス回路を採用
・昔のロードマイクロフォンズ「NT1」を継承する、世界的なベストセラーモデル
古:全体的にこのブランドのロードらしい音色ですね。
女性ボーカルは、押し出し感があったりという感じもあって、高域もメリハリがある感じでした。
櫻:表情がよく分かった気がするんですよね。男性ボーカルでも思ったのですが、艶もあった感じがします。
古:ギターのアルペジオは上から下までちゃんと出ているので、キラキラしたよりはもう少しナチュラルに寄ったギラついていない感じが好印象でした。
ストロークに関しても、耳障りじゃない高域が聞こえているのでいいのでは、という印象です。
櫻:反応が良いのでアルペジオは弱音のところとか大きいところとか、わかりやすかった印象がありますね。
古:これでこの値段は、相当安いですよね。
ただ、中域の充実感とかがもうちょっとあると、全体的な音の押し出し感がもう少しでる気はします。
櫻:それですね。上の方は充実しているんですけど、もうちょっと中域があるとさらに扱いやすくなるんでしょうね。
サウンドサンプル
■NT1 キット ¥52,800(税込)
・ラージダイアフラム搭載のコンデンサーマイク
・世界で初めて、Rycote製ライヤーシステムを採用した高性能なショックマウントを内部に搭載
・「NT1-A」を更に進化させたニューモデル
古:明るく元気があるキャラな感じはしました。ちょっとですけど、高域がギラギラしているかな、というところもありますが、値段的には相当コストパフォーマンスが良いなという感触です。
櫻:同じように上の方が目立つ感じで、ボーカルに関しては男性より女性の方が合っているのかなっていう気がしますね。
アコギに関しては、上が目立つ分、オケと混ざったりするといいのかなっていうイメージはちょっとありますね。
やっぱり、コスパはすごく良いと思います。
古:男性のボーカルに対しては、パワー感がある感じで録れるので、明るめな曲とかに向いている感じはあります。
銀一スタッフ(以下、G):宅録などの用途で、自宅で使われるマイクとしてはどう評価されますか?
古:結構キラキラしていて目立つ感じの音色になるので、歌とかに使うには本当に良くできている感じはあります。
サウンドサンプル
■ M2 ¥18,150(税込)
・1/2インチカプセルを搭載したライブパフォーマンス向けのコンデンサーマイク
・独自のショックマウントを内蔵し、ハンドリングノイズを抑制
・オン/オフスイッチ付き
古:案外吹かれに強くて、音質もギラギラしている訳でもなく、ライブで使ったらそのような嫌な感じがなくて、もしかしたら大きい音を出してもいい感じになるんじゃないかな、という印象です。
ギターも中域が結構ちゃんとしていてギラついた嫌な感じがないので、落ち着いた印象がありました。
櫻:男性ボーカルの時は明るい印象があって、ただちょっと詰まったかな!?というところは出たのですけど。
女性ボーカルは上が伸びていて、中域が出てふくよかになったイメージで、これは女性ボーカルに合っているな、と思いながら僕は聞いていました。
櫻:ボーカルマイクじゃなくて楽器もいけなくもないのかな?!という気もしましたね。スーパーカーディオイドという点も良いかなと思いました。鋭いですけど、ちょっとふくよかな感じもあって。吹きもそんなに気にならなかったので、よくできているなぁと感じましたね。
古:値段的にも入りやすい値段ですよね。配信の人が一番初めにマイク買うとしたら、こういうところから入っていっても良いのではないですかね。例えばアコギに使うとかも、これでも全然問題ないですし。
サウンドサンプル
■M3 ¥19,250(税込)
・1/2インチカプセルを搭載したコンデンサーマイク
・ファンタム電源と9V角型電池の2電源方式で、パッドとハイパスフィルター機能を搭載
・オン/オフスイッチ付き
古:アコギのストロークとかパワー感がある楽曲には合うかもしれないですが、繊細な曲とかだとちょっとこれだと”too much”かな、という中高域の感じがしました。
単体のスネアとかだったら、もしかしたらいい感じになるかもしれないな、という印象がありました。
櫻:M3がおとなしいイメージが僕はあって、ストロークに関してはちょっとバラけてる印象がありましたね。
櫻:フィールドレコーディングとか、指向性が強いと思うので音源を狙って……という感じで、電池でも使えるからどこかに持って行けるのはいいのかな、と。
古:オールマイティーというより、使う人と場面を選ぶ感じですね。
サウンドサンプル
■NT3 ¥45,100(税込)
・3/4インチカプセルを搭載したコンデンサーマイク
・ファンタム電源と9V角型電池の2電源方式
・オン/オフスイッチ付き
古:M3と同じ系列の音色な感じがしていますが、NT3の方が押し出し感はある印象です。
櫻:NT3の方が艶があった気がするんですよね。ストロークに関しては、まとまりがある感じでうまく聞こえた印象がありましたね。
古:少し録る対象を選ぶ感じがしますね。
櫻:あと、指向性がペンシルタイプっぽいところがあるので、それを上手く使える場面でトライする事はできるかもしれないですね。
また、このタイプだと音の回り込みが少ないと思うんですよね。ラージダイアフラムタイプより結構楽に録音できるのかな?!と。
サウンドサンプル
■NT5 ¥35,750(税込)
■NT5 マッチド ペア ¥62,700(税込)
・1/2インチカプセルを搭載したペンシル型コンデンサーマイク
・パッドなどの機能はない、シンプルな構造
・2本の特性を合わせ、ステレオペアマイクとして使用できるマッチドペアもご用意
古:まさにオールマイティーな感じで、今回もギターに使ったアルペジオもストロークもいい感じだな、という印象ですね。
楽器系ですごい音が大きいものじゃなければ、キラキラしているものに対してはいいんじゃないかな、という気はしますね。このマイクは結構好きなマイクです。
櫻:僕もこのマイクは印象がいいですね。カタログでライブ用と書いてあるけど、別にスタジオでも十分使えると思いますね。高域も伸びやかに聞こえたので、これでこの値段?!、という感じですね。
G:とても良い評価をいただいていますが、逆に気になる点はなかったですか?
古:少し低域が少ないかもしれないですが使う楽器を選べばいいだけであって、これはこれで、ちゃんとした完成された形になっている気がしますね。
櫻:無理して使わないで、そういった場面では他のマイクで対応すればいいので。そういう意味で、現時点で弱点というのはあまり見受けられないですね。
G:マッチドペアをステレオバーに取り付けて、オフ気味に使っても問題なさそうですか?
古:問題ないと思いますね。例えばオーケストラや吹奏楽の収録とかで、マイクスタンドのある程度高いところにステレオバーで立てたら、定位までちゃんと録れるので結構いい感じの録音ができると思うんですよね。
サウンドサンプル
いかがでしたでしょうか。
今回のマイク音質比較の目的は、「どのマイクが一番優れているかを判断すること」ではなく、各マイクの特性や傾向をみることにあります。
録りたい声・音に最適なマイク選びの参考にしてください。
また、人の声質や楽器の音色によって、同じマイクでも全く違った聴こえ方をすることもあります。
興味のあるマイクがありましたら、是非、実際にそれぞれのマイクをお試しいただき、その相性をチェックしてみてください。
※マイクは録音環境によって音質が変化しますので、必ずしも同じ音で再現されるものではありません。
取り扱い店舗一覧はこちらからご確認ください。
ロードマイクロフォンズ・ミュージックラインのフルラインナップは、こちらのカタログをご覧ください。
参加アーティスト・エンジニア プロフィール
アーティスト
高瀬"makoring"麻里子(Mariko “makoring” Takase)
谷川賢作(P)率いる現代詩をうたうバンド“DiVa”のボーカル。
谷川俊太郎をして「まこりんの歌で聴くと、詩が活字で読むよりもずっと深く心に届くのに驚く」と言わしめた、日本語のうたの表現には定評がある。
他、ハモり女子三歌楽坊“トランスパランス”、アカペラや語りで綴る“まこソロ”、ラテン系脱力バンド”チャランガぽよぽよ”など、ライブスタイルは幅広く、保育園、介護施設でも好評を得ている。
日本コロムビア、キングレコード、KAWAI、ベネッセ、KUMONなど、子供向けアルバムや音楽教材の録音も多数。“ANAキッズチャンネル(MC:藤井隆)”公開録音のメインヴォーカルに2年連続抜擢、その様子はANA国内線国際線の機内オーディオで放送された。また、NHK朝ドラ『あまちゃん』『おちょやん』、角川映画『沈まぬ太陽』、NHKアニメ『ぶぶちゃちゃ』主題歌など、劇伴にも数多く起用。北海道 野口観光CM “ののかぜ~” は、道民に浸透している。
永作博美主演『頭痛肩凝り樋口一葉』など舞台の歌唱指導、昭和音楽大学非常勤講師としての一面もある。
https://www.facebook.com/makoring.takase/
手島 正揮 (Masaki Teshima)
某企業が主催するビートルズバンドコンテストで中学生ながら、ポールマッカートニー賞、審査員特別賞を受賞、その他コンテスト等でも数々の賞を受賞し、2006年プロとしてデビュー。
ビートルズ専門のライブハウス、六本木Cavern Club(現在は閉店)、六本木Abbey Roadなどのレギュラーバンドを経て、現在は The Beatles Tributeband(THE BEAT★RUSH、Apple All Stars、The RiverBirds、Teddy Bear …etc)のポールマッカートニーフォロワー(Vo&Ba)として、都内ライブハウスに出演している。
また、さまざまなイベント出演や、タケカワユキヒデ(ゴダイゴ)のツアーバックミュージシャン、ダイアモンドユカイ、ほか多数の著名ミュージシャンとの共演を経験。
2015年11月、さいたま夢KANA音楽祭『The 登竜門10th』バンドコンテストにてグランプリ獲得。 2015年12月8日マキシシングル 『僕らのSUPER STAR』をリリースした際には、タケカワユキヒデ氏(ゴダイゴ)より 「これは新しい日本のビートルズの誕生だ!」 と帯に推薦コメントを頂いた。その後2017年5月26日 1st Album『Masaki Teshima Vol1』をリリース。
和製ポールマッカートニーとしての評判も高い。
https://paulmasaki.amebaownd.com/
エンジニア
古川 健司(Kenji Furukawa)
1990年 株式会社アバコクリエイティブスタジオ 入社
2011年 独立してフリーランスエンジニアとして活動
バンドからオーケストラまで幅広い音楽を扱うレコーディングエンジニア。
映画・ドラマ・アニメ・舞台などの劇伴の収録・MIXを数多く手掛け、年間500曲以上の収録・MIXを行う。
また、劇伴だけでなく、アバコクリエイティブスタジオ所属時からさまざまなアーティストの作品づくりに携わっている。
仕事では大編成のレコーディングが多いが、エレクトロ系が好きなため、打ち込みとオーケストラが融合した楽曲を得意としている。
作品リスト詳細はこちらをご覧ください。
https://www.ginichi.co.jp/information/topics/16811/
櫻井 繁郎(Shigeo Sakurai)/ 音響ハウス
1992年に音響ハウスへ入社し、現在はスタジオ事業部門 技術部 マネージャー / 音楽グループ グループ長を務める。
ポップスから劇伴、ゲーム音楽、ライブ録音まで、幅広いジャンルを手掛けてきた。
また、スタジオ録音だけではなくフィールド録音などさまざまな場所での録音を経験している。
ちょっと変わった音楽録音、実験的録音などにも好んで関わっている。
音響ハウス(ONKIO HAUS)
1974年の創業以来、多くのアーティストに愛されてきたレコーディングスタジオと、多様なニーズにお応えするポストプロダクションを軸にして、技術とサービスとコミュニケーションを提供しています。
さまざまなアーティスト・プロデューサーの方々からの信頼も厚く、幾多の名盤・名作、時代を動かすトピックに携わってきました。
レコーディングスタジオからスタートし、ポストプロダクション業務を開始した後、CMマスタリング、DVDオーサリング、サラウンド対応、BDオーサリング、字幕付きテレビCM対応、ハイレゾ対応、TVCMのオンライン搬入業務と、常に時代と共に歩んでいるのが音響ハウスです。
2019年にはオープン45周年を迎え、自社スタジオにスポットを当てた自主制作となる音楽ドキュメンタリー映画『音響ハウス Melody-Go-Round』を制作し、2020年に全国の劇場で公開しました。
https://www.onkio.co.jp/index.html