[注目製品] 自宅でナレーション録り!マイク選び・必要機材編(ロードマイクロフォンズ)

2021.09.07
トピックス

銀一ディストリビューションのYoutubeチャンネルにて、自宅でのナレーション録りを始める際に、すぐ役立つ情報を詰め込んだ動画を公開しました!
作品を作る上でナレーションを入れたい方、また今までiPhoneやそのほか簡易的なマイクで声を入れていたものの、もっと良い音質でナレーションを録りたいという方にオススメです。
収録方法は、レコーダー、パソコン、スマートフォンと目的やお手元の機材によって選択肢がありますが、今回はパソコンを使用した収録について、ご案内しています。
ナレーション録りをする際の姿勢や原稿の位置、他にも音に影響を与える環境ノイズ対策についても分かりやすく紹介していますので、是非、ご覧ください。

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=lXCK5K9aqRI&w=560&h=315]

動画の中でも少し触れていますが、このページでは自宅でナレーションを録る際にマイク選びの指標となる基本的な種類・機能と、まず最初に必要な機材について説明します。
これから始めたいけど何を用意したら良いかわからない…そんな疑問にお答えします。

マイク選び

まず「声」を録るうえで欠かせない「マイク」ですが、その種類も機能も沢山ありどれを使えば良いか迷う方も多いのではないでしょうか。
ナレーションやボーカルの場合は声質によって相性もありますが、ここではマイク選びの指標となる、基本的な分類・機能をご説明します。

マイクの種類

レコーディングやスピーチに使用されるマイクは、大きく分けて「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」の2種類があります。 この2つは音声信号を受ける仕組みが異なり、それぞれにメリット、デメリットがあります。

◆ ダイナミックマイク

激しく動くシチュエーションにも耐えられる頑丈なつくりのため、音楽ライブやスピーチなどによく使われるマイクです。
比較的湿度にも強く、マイク本体への電源供給も不要です。コンデンサーマイクよりも安価な傾向にあり、音声に対する感度が低いマイクです。
ポイント!!
電源:不要
強度:コンデンサーマイクと比べて、衝撃や湿気に強い
感度:コンデンサーマイクよりも低く、大きな音の収録に向く
価格:比較的安価

※画像は、ロードマイクロフォンズ「M1-S」



◆ コンデンサーマイク

感度が高く繊細な音も拾うので、スタジオでのレコーディングや映画の録音現場など、より良い音で録音をしたい場面で採用されるマイクです。
電源が必要で、また感度が高い分、振動によるノイズも拾いやすくなっています。湿気や衝撃に弱く取り扱いには注意が必要ですが、高音質な録音を可能にします。
ポイント!!
電源:必要
強度:ダイナミックマイクと比べて、衝撃や湿気に弱い
感度:ダイナミックマイクよりも高く、小さい音や繊細な音もきれいに録音できる
価格:比較的高価

※画像は、ロードマイクロフォンズ「NT1-A」


指向性

マイクには、特定の方向からの音をより集音できるように作られているものがあります。
どの角度・どの方向の音をはっきりと捉えるか、どの向きに感度が高く、どの向きに感度が低いか、という特性を指向性と呼びます。 ポーラパターンはこの指向性を表す図で、マイクの感度がもっとも高い方向を0度とし、周囲360度をグラフにしたものです。
ざっくりとした説明ですが、上側を正面として膨らんでいる方向への感度が高くなっています。

◆ 単一指向性(カーディオイド、スーパーカーディオイド)

特定の方向に感度が高いタイプです。
感度が高い方向を録りたい音に向ければ、不必要な音や環境音を効果的に低減させて狙った音をクリアに録ることができます。

◆ 双指向性(フィギアエイト)

前方と後方の2つの方向に感度の高いタイプです。
横方向へは感度が低くなっているのでその特徴を活かし、対談や歌のデュエットのように向かい合う2つの音源の収音にも使用されます。

◆ 無指向性(オムニ)

指向性が無いタイプで、全指向性とも呼ばれています。
360度すべての方向に感度が高いため、音を録り逃すことがないので扱い易いタイプです。ただし、全方向の音を録るので、不要な環境音も拾いやすいという点に注意が必要です。


その他、付加機能

コンデンサーマイクの中には、より自由な音作りができるようにいくつかの付加機能を備えたタイプもあります。
ロードマイクロフォンズ「NT2-A」や「NT55」にも採用されている付加機能は、「パッド」と「ハイパスフィルター」機能です。

◆ パッド(PAD)

マイクの入力感度を下げる機能です。対象の音が大きすぎる場合に、感度を落して音割れを防ぐ目的などに使用できます。

◆ ハイパスフィルター

特定の周波数以下の音を遮断する機能です。ローカットフィルターとも呼ばれます。エアコンや冷蔵庫などから発せられる環境ノイズを除去できる場合があります。また、低音の膨らみを制限したい時にも活用できます。


このように、マイクの種類や指向性、付加機能の有無は、マイク選びの大切な指標となります。ロードマイクロフォンズでは「ダイナミックマイク」から「コンデンサーマイク」まで、多くの製品をラインナップしてます。

今回のナレーション録りではより「良い音」で収録をするために、高感度でニュアンスも拾うことができるコンデンサーマイクで、付加機能のないシンプルな単一指向性「NT1-A」を選びました。
繊細なマイクではありますが、いくつかのコツを実践することで、マイクの性能を活かしながら聴きやすいナレーションを録ることができます。
「NT1-A」はロードマイクロフォンズのベストセラーで、ビギナーからプロまで幅広く愛用されています。
このマイクはセルフノイズがとても少なく、広いダイナミックレンジで小音量から大音量まで幅広く収音できます。スタジオや自宅でのナレーションやボーカル収録にはもちろん、ギターやパーカッションなどの録音にも適しています。

NT1-Aについて、詳しくはこちら


用意する機材

次に、自宅で収録を始める際に、マイク・コンピュータに加えて、他にも必要となる機材を簡単にご紹介します。

・ショックマウント

コンデンサーマイクはとても感度が良いため、マイクスタンドや机や床からの振動がノイズとして音に乗ってしまいます。
屋内だけでなく、外を通る車からの振動などもノイズの原因となる場合がありますが、ショックマウントを使うことで、そのような振動を防ぐことができます。

・ポップシールド

コンデンサーマイクで収録をする際の「パ」「タ」「カ」といったいわゆる破裂音や、不要な息の吹き掛かりを防ぎます。
また、話している時に飛んでしまうつばや、息の湿気からマイクを守る役割もあります。
ロードマイクロフォンズの「NT1-A」「NT2-A」には、ショックマウントとポップシールドのセット「SM6」が同梱されているので、別途用意する必要がありません。

・ケーブル

ファンタム電源で駆動するマイクや有線での音声収録に欠かせないアイテムです。
一般的なタイプはXLR(メス)/XLR(メス)ですが、マイクと収録機材の接続端子に合ったケーブルを選ぶ必要があります。
ロードマイクロフォンズ製マイクの多くには、ケーブルが同梱されています。

・マイクアーム、スタンド

マイクアームは机の端に取り付けて、マイクを自由な高さ・位置に固定することができ、省スペースでの録音や作業をしながらの配信などで重宝するアイテムです。
マイクスタンドは高さの調節ができるタイプが多く、立位での収録や楽器類のマイキングに適しています。
ご自宅のデスクで簡単に収録を……という時には、卓上のスペースを犠牲にしないマイクアームがお勧めです。ロードマイクロフォンズでは、「PSA1」マイクアームをご用意しています。

PSA1について、詳しくはこちら

・オーディオインターフェイス

オーディオインターフェースは直訳をすると「音声」の「接点・境界面」で、音の信号を接続するための機器を指します。
コンピュータで楽器や音声の録音・再生をするDTM(デスクトップミュージック)には欠かせない機材で、マイクからのアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換してコンピュータに入力したり、逆にコンピュータからヘッドフォンやスピーカーへ高音質な音声を出力します。
コンピュータそのものにも似たような機能が組み込まれていますが、あまり音質が良くなく、DTMでより良い音を目指すのであれば外付けのオーディオインターフェースが必要となります。
ロードマイクロフォンズでは、USBオーディオインターフェース「AI-1」を用意しています。「AI-1」は高性能なマイクプリアンプを搭載し、付属のUSBケーブルでコンピュータに接続するだけで、手軽に高音質な録音ができます。

AI-1について、詳しくはこちら

・ヘッドフォン

収録中のモニタリングや、録音した音声の確認用にヘッドフォンを用意します。レコーディングには、ヘッドフォンからの音漏れがマイクに入らないように、密閉型のヘッドフォンが選ばれる傾向にあります。

・DAWソフトウェア

音楽制作をサポートするソフトウェアです。コンピュータに入力された音声の録音や編集、ミキシングなどを行うためのものです。用途に応じて、さまざまなソフトがあります。


一通り必要な機材を揃えたら、次はできるだけノイズの少ない高音質なナレーション録りに向けて、収録環境を整えていきましょう。
それについては、また次回、詳しくご紹介します。

今回公開をした動画でも、収録中の姿勢や声の入れ方などをご案内しています。合わせてご覧ください。





■ ロードマイクロフォンズ カタログ VOL.1

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