[製品レビュー] シンクタンクフォト アンバサダーレビュー(奥井 隆史 / ルーク・オザワ / 佐野 美樹)

2024.02.16
トピックス

長年にわたり、世界中のフォトグラファーに愛用されているカメラバッグやローリングケースを開発し、プロフェッショナルフォトグラファーに向けて新しい提案を続けている、アメリカの「シンクタンクフォト」。
同社は、常に変化する世の中の潮流に対応しプレミアムな製品を提案し続け、その洗練されたトラベルギアは、あらゆるニーズを叶える多用途性と高い耐久性を備え、カメラバッグ・トラベルバッグの水準を高めています。
ここでは、常に第一線で活躍をしているアンバサダーの皆さんから届いた、活用事例や製品レビューをご紹介します。

thinkTANKphotoアンバサダー
奥井 隆史 (Takashi Okui)
ルーク・オザワ (LUKE H.OZAWA)
佐野 美樹 (Miki Sano)

奥井 隆史 (Takashi Okui)


[ 作品撮影時 ] 使用カメラバッグ・機材
バッグ
ストリートウォーカー ハードドライブ V2.0
エアポート インターナショナル V3.0
カメラ・レンズ
Canon EOS R3
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM


2023年は、ハンガリーのブタペストで世界陸上競技選手権大会が開催された。世界中のフォトグラファーが集まる、陸上競技の世界一を決める大会だ。現地には通信社、新聞社、フリーランスのフォトグラファーが集結する。
それらのフォトグラファーが手にしているカメラバッグのほとんどが「thinkTANKphoto」製だ。パッと見の一番人気は「エアポートインターナショナル」二番目は「シェイプシフター」だろうか。大げさでは無く、8割ほどのフォトグラファーが「thinkTANKphoto」製品を手にしている。

「thinkTANKphoto」はなぜ、そこまで世界中のフォトグラファーに愛されるのか?
一番に思い浮かぶのは「質実剛健」という言葉だ。
世界を飛び回っている最中に大切なカメラを入れるバッグ自体が壊れてしまっては元も子もない。重たい機材を入れられ、背負われ、転がされ、濡らされ、放置され……。正直、かなり雑に扱われるのがカメラバッグだ。
特にヨーロッパは石畳の道も多く、ガタガタと転がされる毎日。そんな毎日にも耐え、カメラを守ってくれるタフさ。
昔はカメラをローリングケースに入れて転がすのは「もってのほか」と言われていたが(今も振動が無いに越したことはないだろうが)、最近のカメラは軽く、丈夫になったため、ほとんどのスポーツフォトグラファーはローリングケースを転がしているのが現状だ。私もそのうちの一人ではあるが、それが原因でカメラが壊れた事はない。
カメラが安全であれば「楽に移動したい!」と思うのが当然だ。そこで、”ローリングケース”+”バックパック”というスタイルが定着し、愛されているのだと思う。

もう一つ思い浮かぶ言葉は「多種多様」だろうか。撮影場所やスタイルが「多種多様」であるように、バッグの使い方も「多種多様」だ。
どんなスタイルであろうと、どんな使い方であろうと必ずと言って良いほど、納得できるバッグが見つかるバリュエーションの豊かさが愛される理由ではないだろうか。
数ある中でも最近の私のお気に入りは「プレスパス」シリーズ。普段の撮影機材はボディ2-3台にレンズは400mmを中心に標準ズーム、中望遠(ズーム)と言った組み合わせが多いが、それだけではなく、予備のバッテリーやストロボ、超広角、単焦点を持ち歩く事も多い。それらを入れる、十分な容量と機動力。
小さなバッグはショルダーに限ると言う人やウェストポーチが好きな人もいる。ショルダーバッグひとつとっても、右肩派、左肩派、片掛け派、襷掛け派、さまざまだと思う。その「多種多様」なリクエストに答えてしまうのが「プレスパス」シリーズではないだろうか。ストラップの位置を変えることでベストなポジションを見つけられる点が好きだ。
皆さんも丈夫でバリュエーション豊かな「thinkTANKphoto」の中からお気に入りを見つけ、撮影を楽しんでほしい。

奥井 隆史Takashi Okui

1968年 東京都生まれ
1992年 日本写真芸術専門学校卒業後、スポーツフォトエージェンシー 「フォート・キシモト」に在籍
1996年よりフリーランス

陸上競技を中心に、アウトドアスポーツやスポーツフィッシングを含めさまざまなスポーツを撮影。AJPS(日本スポーツプレス協会)・AIPS(国際スポーツプレス協会)会員。

ルーク・オザワ (LUKE H.OZAWA)


[ 作品撮影時 ] 使用カメラバッグ・機材
バッグ
エアポート ナビゲーター
カメラ・レンズ
Canon EOS R3
RF100-300mm F2.8 L IS USM


「エアポートナビゲーター」と出会って8年ほど。これまでカメラバッグ選びは永遠のテーマでしたが、僕にとってこれに勝るバッグは現れません。それほどこのバッグに惚れ込んでいます。

理由は僕のフィールドが空港だから。空港の展望デッキで撮ることもあれば、勿論飛行機に搭乗して移動することもあります。どちらもこのバッグで出動です。広大な空港ターミナル内をまるでパイロット気分で闊歩し、撮影に入る気持ちを高めます。
このバッグ、意外と機材が収納できます。近年一眼レフ機からミラーレス一眼にシフトし、機材はカメラ、レンズともに軽量コンパクトになりました。かつてキヤノン EF70-200mm F2.8 は横にしないと入れられない大きさでしたが、RF レンズになって縦に収納できるようになりました。

ボディ2 台にレンズ2 本を装着し、さらにレンズ単体を3本収納して、いざ空港へ。出発時刻よりも早めに向かい、まずは展望デッキでちょっと撮影します。この時、着いた瞬間にすでにセットしている機材を取り出し、チャンスを逃さずにシューティングできます。着いてからバッグを寝かせ、ボディとレンズを装着していたら、その時間にターゲットを逃してしまうかもしれません。機動性は抜群です。その後、出発ゲートまで転がして機内に搭乗。ボーイング737 型機以上なら問題なく頭上に収納できるサイズです。

そして現地に着き、再び展望デッキまで転がして、今搭乗してきた飛行機の折り返し便を狙います。その時も、時間ぎりぎりでもすでに機材はセットしているので、瞬時に対応可能です。また外側の内ポケットにはノートパソコンが収納できます。急ぎのデータのやり取りなどには別のバッグで持ち運びせずに、この「エアポートナビゲーター」に収納できるのは嬉しいです。地方での撮影の合間に原稿を書く時にも非常に役に立ちます。僕にとってこれ以上のバッグは無いでしょう。

ルーク・オザワ (LUKE H.OZAWA)

1959年 東京都生まれ

旅客機撮影の第一人者。風景とヒコーキをシンクロした絵づくりに定評がある。これまで手掛けたヒコーキカレンダーは300作を超える。2016年全国カレンダー展で文部科学大臣賞受賞。「見る」「聞く」「乗る」「集める」そして「撮る」とヒコーキ三昧のライフスタイルである。

佐野 美樹 (Miki Sano)


[ 作品撮影時 ] 使用カメラバッグ・機材
バッグ
シェイプ シフター
カメラ・レンズ
Nikon D5
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR


私のメインバッグといえば、ここ最近は「エアポートアドバンテージXT」の一択になりつつあります。
なんと言っても、この軽さには代えられません。容量は、カメラバッグの絶対王者、「エアポートインターナショナルV3.0」とほぼ同じ。それなのにバッグ自体の重量は1.5kgも軽い!もちろん軽量化している分、ロックがついていなかったり、「エアポートインターナショナルV3.0」に比べ、多少強度は落ちるなど、ある程度簡素化されているところもありますが、「エアポートアドバンテージXT」が大事な機材を運ぶには申し分ないスペックであることに間違いはありません。

私としては、とにかくこの軽さで必要な機材を全て詰め込めることがとにかくありがたい。階段の上り下り、または飛行機や新幹線での高い場所への収納の際も、今までで一番ストレスなく持ち上げられるので、本当に助かっています。
サイドポケットは、ゆとりのある、縦に大きいものなので、PCを入れたり、レフ板を入れたり、また少し厚手の上着を忍ばせたりなど使い勝手が良いところもお気に入りです。

また最近のお気に入りは「プレスパス」シリーズ。私は「プレスパス10」を使用しているのですが、大きさも大きすぎず、なおかつ収納力が抜群。ショートズームレンズや単焦点レンズなら縦に3本並べて収納できます。仕切りを外せば70-200mmのレンズも横にすっぽり収まります。その割にバッグ自体が軽いのと、ショルダーベルトが柔らかいのであまり重さを感じません。また、サイドのポケットも充実していて、便利です。私はたまに中の仕切りを全部外して、お財布やポーチなども入れたりして使っています。ベルトの掛け方も斜め、左右など自分の好きなスタイルにかけられるので、使い心地がいいので、オススメです。

佐野 美樹 (Miki Sano) 

1977 年 東京都生まれ

フリーランスのフォトグラファーとして、サッカーやレスリングを中心としたスポーツだけでなく、
人物ポートレートや料理など、広告やエディトリアルにて幅広い分野で活動している。

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